バングラデシュ人の特徴・注意点・採用のポイント...

バングラデシュ人採用のポイントは？特徴・注意点（なぜバングラデシュ人技能実習生が適しているのか？

平均年齢２４歳の若手人材としての大国として今注目を浴びているバングラデシュ。技能実習生・特定技能実習生および技・人・国のIT業界で外国人材の採用を検討している企業なら、一度はぜひ検討することをおすすめします。その理由について、今回は解説していきましょう。

①日本語の上達スピード

技能実習生は来日前に日本語を勉強しますが、日本語での会話レベルはまだ高くありません。そのため、指示が伝わりにくく、ストレスが溜まることで失踪のリスクもあります。

バングラデシュ人の日本語上達スピードは、他のアジア出身の技能実習生と比べて早いと言われています。その理由として、以下が挙げられます。

• 親日家が多く、日本のアニメやアイドルを通じて日本語に触れる機会が多い
• 現地では失業率が高く、日本へ行くことは夢のような目標です。目的が明確であれば、日本語の勉強にも一層力が入ります。
• 日本文化が身近にあり、学ぶ意欲が高いことも上達を促進しています。

2.バングラデシュ人の性格・特徴

性格は個々人によって異なるものですが、国民性として共通する特徴があることが多いです。一般的に、バングラデシュ人の性格として挙げられるのは以下の点です。

2.1 フレンドリーで、懐に飛び込んでいく国民性:バングラデシュ人は初対面でも非常にフレンドリーで、人との距離感が近いことが特徴です。知らない人に話しかけたり、友人になることにためらいがなく、道を尋ねれば周囲の人々まで助けてくれることが多いです。

日本人にとっては、このフレンドリーさが最初は少し疲れるかもしれませんが、困った時には迷わず助けてくれるでしょう。仕事においても同様で、彼らはコミュニケーションを大切にし、日本語の上達も早い傾向があります。日本で働くバングラデシュ人は、職場での人間関係が良好なことが多いようです。

2.2 長期的視野より短期間視野で考える傾向が強い:バングラデシュでは経済成長が見られるものの、中所得層でも将来に向けた十分な貯蓄がある家庭は少なく、天候、治安、政治、道路事情などが日々生活に大きな影響を与えています。このような不安定な環境のため、長期的な視野で物事を考えるのが得意ではありませんが、目の前の課題や急なトラブルに対しては、瞬発力と突破力を発揮して対処することが得意です。

2.3 ハングリー精神が強い:経済成長と中流所得層の増加により、教育に対する家庭の支出が増え、多くの若者が大学進学を目指すようになっています。ほとんどの学生は小学校卒業と同時に塾や家庭教師をつけて勉強を始めます。バングラデシュのダッカ大学コンピュータサイエンス学部のプログラミング学科は、60人の定員に対して8万人の受験者が集まり、合格率はわずか0.07％です。この厳しい受験戦争を突破して大学に入学する学生たちは、非常にハングリー精神が強く、勉強に対して熱心です。

2.4 バングラデシュは親日国:バングラデシュに対する世界最大の援助国は日本であり、バングラデシュがパキスタンから独立した直後から、日本はODAを通じて橋や道路、農業、教育、ITなど様々な分野で支援を行ってきました。この支援の歴史はほぼ50年にわたります。そのため、多くのバングラデシュ人は日本人に対して高いリスペクトを持っています。

2.5 気前がよく、親切:バングラデシュでは、困っている人に手を差し伸べることが当たり前とされています。そのため、気前が良く寛大な性格が一般的に見られます。

2.6 温厚: バングラデシュ人は、物事を荒立てず穏便に済ませることを重視する傾向があります。小さなことは流すことが一般的で、イスラム教の教えにより怒りを抑えることが良しとされています。そのため、多くの人が感情のコントロールが上手ですが、感情を抑える限界もあり、突然怒りを爆発させることがあるため、怒る際には注意が必要です。

2.7 信仰心が強い:ほとんどのバングラデシュ人はイスラム教徒で、生活の中でイスラム教が最も優先されます。そのため、企業側は礼拝や食事に配慮する必要がありますが、実際にはそこまで気を使わなくても問題ありません。1日の礼拝は5回あり、昼食時に1回お祈りすれば、残りの4回は仕事の合間や夕方以降に寮で行うことができます。したがって、特別な配慮は必須ではないと考えられます。また、帰国前の実習生には日本の文化や宗教についても教えています。

2.8 楽観的で、困難なことがあってもどうにかなると思う人が多いと言われています:バングラデシュ人は陽気でのんびりした性格で、小さなことにはあまり気を使いません。ただし、仕事に関してはこの性格が影響することがあります。そのため、バングラデシュ人に依頼する際には、お願いした側が何度も連絡して催促することが重要です。「後でやります」と返事をしても、実際には時間がかかることがよくあります。また、バングラデシュ人の女性は一般的に男性よりも勤勉であると言われています。

③バングラデシュ人が日本で働きたい理由

バングラデシュ人技能実習生が日本で働きたい理由は、大きく分けて以下の4つに集約されます。

3.1 バングラデシュ人が日本で働きたいと考える最も大きな動機は経済的な機会です。バングラデシュ経済が成長しているとはいえ、通貨価値にはまだ大きな差があり、ホワイトカラーの初任給は一般的に2万〜3万円程度です。これを日本の大卒初任給と比較すると、その差は明らかです。3.2 さらに、バングラデシュの人口の65％が24歳以下であり、労働力が豊富であるにもかかわらず、日本で働く機会を得られる技能実習生はごくわずかです。多くの技能実習生はスキルを習得し、経験を積んで市場価値を高めたいと考え、日本で働くことに魅力を感じています。
3.2 また、日本に対する強い親しみとリスペクトもバングラデシュ人の動機の一つです。彼らは非常に親日的で、多くの人が日本文化に既に馴染みがあります。

3.4 最後にバングラデシュは、カンボジアやミャンマーと並んで、ベトナムよりも現地賃金が安い国の一つです。特にバングラデシュは、アジアで最も賃金が低い国となっています。これは、経済発展の遅れが一因ですが、もう一つの要因として、1億7000万人という巨大な人口があり、この人口に対して十分な仕事と給料を提供し続けることが難しいという事情もあります。

④バングラデシュ人を採用するメリットとは・雇用のポイント

バングラデシュ人は経済的な動機が強く、キャリアアップやスキル向上を重視します。また、文化的にイスラム教徒であり、宗教的な制約や習慣に配慮が必要です。時間管理に関してはルーズな傾向があるため、明確な指示とフォローアップが重要です。

⑤バングラデシュ人採用にあたっての注意点

文化的背景による習慣やマナー違いを考慮する:バングラデシュ人は、物事を荒立てず穏便に済ませることを重視する傾向があります。小さなことは流すことが一般的で、イスラム教の教えにより怒りを抑えることが良しとされています。そのため、多くの人が感情のコントロールが上手ですが、感情を抑える限界もあり、突然怒りを爆発させることがあるため、怒る際には注意が必要です。

時間にルーズ：先ほど述べた点と重なりますが、バングラデシュ人は一般的にのんびりした性格で、時間に対してもルーズな傾向があります。時間に対する意識が低く、時計を見る習慣があまりないため、時間管理においても注意が必要です。

転職文化。離職を防ぐためにもキャリアパスや教育内容を明示：多くの国と同様に、バングラデシュ人は終身雇用の概念に馴染みがありません。彼らは強い成功志向を持っており、一度仕事に慣れてからも自分が軽視されていると感じると、より良い待遇や高い給与を提供する職場を探す可能性があります。そのため、会社内でのキャリアアップの機会や、給与の昇給、得られる経験や教育機会について、明確に伝えることが重要です。さらに、日本の「察し」の文化はこの文脈では通じないことを認識する必要があります。キャリアパスについては、明確で直接的なコミュニケーションが必要であり、明示的な説明がなければ理解されない可能性があることを念頭に置いておくべきです。

バングラデシュ人はイスラム教徒であり、宗教上の制約として飲食できないものや、1日に数回のお祈りの時間があります。彼らは穏健派のムスリムで適応力が高く、自然と日本文化に馴染んでいきます。神経質になる必要はありませんが、許容する姿勢を持つことが重要です。

⑥バングラデシュ人・外国人材の採用を考えている企業様へ

jbbraは、日本認定の送り出し機関として、信頼できる人材の領域に特化しています。バングラデシュの技能実習生および特定技能実習生を、日本の企業に紹介するために、監理団体を通じて支援を行っています。

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この記事の監修者

ピクト株式会社

代表　タハミド・モイヌル

バングラデシュ出身。日本に住んで25年。2018年に日本とバングラデシュの架け橋を 目標にジャパン・バングラ・ブリッジ・リクルティング株式会社を設立し、同社代表取締役に就任、現在に至る。
著書に「バングラデシュ成長企業バングラデシュ企 業と経営者の素顔」 (カナリアコミュニケーションズ刊)がある。
教科書に日本語 N5(グロ ービッシュメソッド)がある。これまで10年以上にわたり、バングラデシュの人材に関するご相談に対応してまいりました。外国人材に関するお悩みやご相談がございましたら、ぜひお任せください。皆様が信頼できる優れた人材を募集できるよう、全力でサポートいたします。