2024-08-19 - 監修者 : タハミド モイヌル

イスラム教の日常の慣習を知りたい

バングラデシュ人の

・イスラム教ってなじみがなくて良くわからないんだけど

・宗教上食べられない物など一般的なことが知りたい
・仕事中に宗教に関する特別なことがあるの?
 こんな方のために書いています。

1、何を基準にしている?
イスラム教徒は「ムスリム」と呼ばれます。イスラム教では、神から許可されている戒律(ルール)を「ハラール(halal)」といい、禁止されている戒律を「ハラム(haram)」と呼びます。
2、禁止されている食べ物とは?
イスラム教徒は豚肉を食べることができず、お酒も飲むことはありません。また、原料や食品添加物に豚由来の成分やアルコールが含まれている場合も食べることができません。そのため、海外の食品店などで取り扱われているハラルフードは、イスラム教徒が安心して食べられる食品として認識されています。
3、お祈りについて

基本的に、バングラデシュ人は1日5回の礼拝を義務としており、メッカに向かって礼拝を行います。礼拝の時間は以下の通りです:

日の出前(早期4時前後)

太陽が最も高く上る時(昼12時〜13時)

日没前(16時前後)

日没直後(19時前後)

夜明け前(20時前後)

仕事の都合で礼拝の時間に合わせることが難しい場合は、昼休みや休憩時間などの空いている時間に礼拝を行うことが許されています。



4、男性のみの特別の礼拝「金曜の祈り
イスラム教徒の男性にとって、金曜日の午後に行う「金曜の祈り」は重要な礼拝です。この礼拝はモスクで行うのが一般的であるため、男性の技能実習生がこの時間に休みを希望することが多いかもしれません。ただし、昼休みや休憩時間などの空いている時間に礼拝を行うことも許可されています。



5、断食月(ラマダン)について

食べ物を一切摂取することが禁じられていますが、夜明け前と日没後の1日に2回の食事が許されています。なお、高齢者、乳幼児、旅行者、妊婦、生理中の女性、重病者などは断食が免除されます。来年のラマダンまでに行えなかった断食については、後に補う必要があります。




ラマダン期間中に気温が高い日が続くと熱中症のリスクがあるため、十分な水分補給が重要です。福の通訳からもその旨が説明されていますので、積極的に水分を摂るようにお伝えください。
6、職場で準備してもらいたい「お祈りのための場所」
お祈りのために、静かで清潔な個室を準備していただけますでしょうか。お祈りの際には、手足や顔を清めるために洗面台が近くにあると便利です。日常的に使用できるスペースを提供していただけると助かります。




7、技能実習生を食事や飲み会に誘っても大丈夫?
実習生は自分たちで食べられるものを選ぶため、交流の機会を設けていただいて問題ありません。地域によっては、ハラルフードを提供する店舗やレストランもございますので、そういった選択肢も考慮していただければと思います。

8、まとめ

聞き慣れない言葉や習慣が多いため、初めは戸惑うこともあるかもしれませんが、技能実習生は弊社送り出し機関として日本駐在員事務所よりしっかりと対応しますので、ご安心ください。分かりにくい点や質問がある場合は、監理団体様と一緒に通訳者が説明いたしますので、お気軽にご連絡ください。

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この記事の監修者

ピクト株式会社

代表 タハミド・モイヌル

バングラデシュ出身。日本に住んで25年。2018年に日本とバングラデシュの架け橋を 目標にジャパン・バングラ・ブリッジ・リクルティング株式会社を設立し、同社代表取締役に就任、現在に至る。
著書に「バングラデシュ成長企業バングラデシュ企 業と経営者の素顔」 (カナリアコミュニケーションズ刊)がある。
教科書に日本語 N5(グロ ービッシュメソッド)がある。これまで10年以上にわたり、バングラデシュの人材に関するご相談に対応してまいりました。外国人材に関するお悩みやご相談がございましたら、ぜひお任せください。皆様が信頼できる優れた人材を募集できるよう、全力でサポートいたします。


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